この記事では、職場の人間関係で、
つい「いい人」を演じてしまい、
気づけばクタクタになっている……
そんなあなたに向けて、
すこし大切なお話をさせて
いただこうかな、と思っています。
目次
◆たとえば、こんなことはありませんか?
上司から、
理不尽なことを言われて、
心臓がドキドキしているのに、
「あ、はい! すみません!」
「次は気をつけますね^^」
こんな感じで反射的に、
みぞおちがギュッとするような感覚を、
必死で無視して、
とっさに「笑顔」を作ってしまったり。
あるいは、
同僚との雑談で、
本当は傷つくようなことを言われて、
頭の中が真っ白になっているのに、
「あはは、確かにそうかも〜」
口角だけが勝手に上がって、
「明るい私」を演じてしまったり。
自分の意志とは関係なく、
身体が勝手に反応してしまう、、、
そんな感覚を覚えたこと、ありませんか。
そして、
家に帰って一人になったとき。
玄関のドアを閉めた途端、
糸が切れてガクンと、
その場に座り込んでしまう。。
着替えることさえ億劫で、
ただ、ぼーっと天井を見つめるだけの時間。。
身体は鉛のように重いのに、
頭の芯だけが妙に冴えていて、
表情は能面のように固まっている……。
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」
「なんで言い返せなかったんだろう」
お風呂の中で、
ひとり反省会をして、
自分を責めてしまうこと、
ありませんか?
もし、
あなたに心当たりがあるなら、
まずは、
こう伝えさせて欲しいな、と思います。
それは、、、、
あなたが「弱いから」でも、
「八方美人だから」でもありません。
あなたが、
これまでの人生の中で、
平和を守るために、必死で身につけた「命を守る知恵」
だったのかもしれません。
◆「笑顔」という名の降伏信号
私たちの神経(ポリヴェーガル理論)のお話を、
少しだけしますね。
人間も動物ですから、
身の危険を感じると、
本能的に自分を守ろうとします。
危険な敵(上司や、威圧的な人)に出会ったとき、
まずは戦ったり、
逃げたりしようとします🔴。
でも、
会社という組織の中では、
上司を殴るわけにもいかないし、
会議室からダッシュで逃げ出すわけにも
いきませんよね。。。
「たたかえない」
「にげれない」
そんなとき、
私たちの神経はどうすると
思いますか?
最後の手段として、
「相手に服従して、敵意がないことを示す」
という生存戦略をとるんです。
これを専門用語で、
「迎合反応」
と呼びます。
平たく言えば、
“笑顔で降参する”という生き残り方
です。
野生動物が、
強い捕食者にお腹を見せて
「降参です! 食べないで!」
とアピールするのと同じです。
だから、
あなたの、
とっさの「笑顔」や「謝罪」は、
性格ではありません。
かつて、
誰かの機嫌を損ねることが、
あなたの「安全」を脅かすような
環境にいたとき、
あなたの神経が、
あなたを傷つけられないように、
必死でインストールした
「最強の防衛システム」
だったのです。
あの時のあなたは、
そうするしかなかった。
笑うことでしか、
その場を丸く収めることができなかった。
だから、
まずはあなたのその「とっさの笑顔」を、
責めないであげて欲しいな、と思います。
それは、
あなたが健気に生き延びようとしてきた、
何よりの証拠なのですから^^
◆ 「笑顔の鎧」は、とても重い
ただ、
大人になった今、
この防衛システムには、
少し困った副作用があります。
それは、
「莫大なエネルギーを消費する」
ということです。
心の中では、
「こわい」
「いやだ」
「にげたい」
と叫んでいるのに🔴、
表面上は、
「大丈夫です」
「平気です」
と取り繕って、
感情を押し殺す🔵。
これは、
車のアクセル(逃げたい!🔴)と、
ブレーキ(動くな!笑え!🔵)を、
同時に思いっきり踏み込んでいるような状態です。
エンジン(あなたの心身)が、
悲鳴を上げるのは当然ですよね。。。
「何もしていないのに、身体が鉛のように重い」
「朝、目が覚めた瞬間から絶望感に襲われる」
もし今、
あなたがそう感じているなら、、、
それは、
あなたの神経が、
「もう限界だよ」
「ここで倒れないと、死んじゃうよ」
と、
必死のSOSを出しているのかもしれません。
◆鎧を脱ぐための、はじめの一歩
では、
どうすればこの「自動的な笑顔」を
手放せるのでしょうか。
「明日から、上司に言い返しましょう!」
「嫌なことはNOと言いましょう!」
……といった、
無茶なことは言いません^^;
そんなことをしたら、
あなたの神経はびっくりして、
ますます強くブレーキ(防衛反応)を
かけてしまうでしょう。。。
まずは、
「気づくこと」
だけで十分です。
職場で、
誰かに何かを言われて、
また「とっさの笑顔」を作ってしまったとき。
あとからトイレの個室に入って、
そっと胸に手を当てて、
こうつぶやいてみてください。
「あ、いま私、笑って自分を守ったんだな」
「怖かったんだね。守ってくれてありがとう」
責める代わりに、
「守ったんだ」
と認めてあげる。
それだけで、
神経はほんの少しだけ、
「あ、気づいてもらえた」
と安心します。
この、
「自分自身に向けられる、かすかな安心の目線🟢」
ガチガチに固まった鎧の隙間から、
ほんの少しだけ、
あたたかい風が入ってくるような感覚。。
それが、
回復のはじまりです。
あなたが、
誰のためでもなく、
あなた自身のために
心から笑える日は来ると、
私は思っています^^
心と身体に意識を向けながら、
1日1日を過ごせますように。
椎名
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