目次
常に何かに追われているような感覚があるあなたへ。
職場では、
「真面目だね」
「いつもちゃんとしてるね」
そう言われることが多いかもしれません。
頼まれたことは、
断らずに引き受ける。
細部までこだわって、
手を抜かない(抜けない)。
誰かのフォローまで、
ついやってしまう。
周りから見れば、あなたは
「責任感が強くて、頼みやすい人」
に見えているでしょう。
けれど……
あなたの内側は、どうでしょうか?
「期待に応えられなかったらどうしよう…」
「断ったら、居場所がなくなっちゃうんじゃないか…」
そんな、
「失敗への強烈な恐怖」に、
常に背中を蹴り上げられているような感覚が
ありませんか?
実際にはもう手一杯で、
心も身体も悲鳴を上げているのに、
それでも、「助けて」が言えない。。
家に帰ってソファに座っても、
「あれで大丈夫だったかな…」
「明日はもっとうまくやらなきゃ…」
と、一人反省会が止まらない。。
休日はぐったりしているのに、
「何もしない時間」を過ごすことに
罪悪感を感じて、また何かを始めてしまう。
「もっと適当でいいんだよ」
と言われても、
どうやって適当にやればいいのかが分からない……。
もし、あなたがそんな
「止まりたくても、止まれない」
苦しさの中にいるなら。
どうか、
自分を責めないで聞いてください。
それは、あなたの「性格」が
真面目すぎるからではありません。
あなたの神経が、
生き延びるために「戦闘態勢」を
解除できなくなっているだけなのです。
その完璧主義は、性格ではなく「生存戦略」
あなたはこれまで、
「自分は完璧主義な性格だ」
「心配性な性格だ」
と思ってこられたかもしれません。
しかし、当ルームでは、
過剰適応や完璧主義を「性格」とは捉えません。
これは、あなたの身体が選びとった
「過酷な環境を生き延びるための生存戦略(サバイバル・モード)」
です。
24時間365日、戦場にいる神経
ポリヴェーガル理論(神経の仕組み)から見ると、
今のあなたは、
「交感神経(🔴 戦う・逃げるモード)」
が、暴走状態で固定されています。
本来、この🔴モードは、
猛獣に出会ったときなど、
「命の危機」に直面したときだけ発動する
緊急用のエンジンです。
しかし、あなたの神経は、
職場や日常の中に「猛獣」を見続けています。
- 上司のわずかな不機嫌
- メールの着信音
- 周りからの「期待」という名のプレッシャー
これらすべてを、
あなたの神経は「ライオンの足音」と同じ
「生命の危機」として検知しているのです。
「優秀さ」ではなく「恐怖」の裏返し
なぜ、
そこまで過敏になってしまったのでしょうか?
おそらく、
過去のどこかの地点で、
「期待に応えなければ、攻撃された」
「役に立たなければ、見捨てられた(居場所がなかった)」
という、痛みを伴う経験が
あったのかもしれません。
そのとき、あなたの身体は、
「ありのままの自分ではダメだ。
もっと頑張って、役に立って、
初めて安全が手に入るんだ」
と、学習したのかもしれません。
つまり、
今のあなたが頑張り続けているのは、
もっと評価されたいからでも、
もっと成果を出したいからでも
ないのかもしれません。
ただ、
「失敗して、居場所を失うこと(=死)」
を避けるために、
必死で防衛している状態なのです。
この重厚な「鎧」が、
まだ小さくて力のなかったころのあなたを
守ってくれたことは事実ですが、、、
でも、大人になった今、
その鎧はあまりに重すぎて、
あなた自身を押し潰そうとしています。
なぜ、「考え方」を変えても止まれないのか?
もしかしたら、あなたは、
「もっと力を抜こう」
「7割でいいやと思おう」
自己啓発本を読んだり、
カウンセリングでそう言われたりして、
思考を変える努力をしてきたかもしれません。
それでも、
現場に行くと、また身体が勝手に動き、
全てを引き受けてしまった……。
そんな経験はありませんか?
「やっぱり私は意志が弱いんだ…」
と自分を責めたくなるかもしれませんが、
そうではありません。
これには、明確な「神経生理学的な理由」があります。
意志の力 vs 1億年の本能
私たちが「断ろうかな」と思考するよりも早く、
神経は「0.0数秒」という速さで
危険を検知し、身体を動かしてしまいます。
これは、熱いヤカンに触れた手が、
「熱い」と感じる前に引っ込むのと同じ
「脊髄反射」
です。
目の前に「期待」というボールが
飛んできたら、
考えるより先に、
身体が勝手に打ち返してしまう。。
これは、あなたの神経が
それだけ優秀にあなたを守ろうとしている証拠であり、
「意志の力」で制御できる領域を超えています。
時速200kmの暴走車の中で
今のあなたの状態を車に例えるなら、
「アクセルペダルに重石が乗ったまま、
時速200kmで暴走している状態」
です。
この状態で、
「リラックスしよう」
「景色を楽しもう」
と自分に言い聞かせても、
無理ですよね。。
無理にハンドルを切れば、
車は横転(うつ・燃え尽き)してしまいます。
必要なのは、
無理やり考え方を変えること(認知療法)でも、
気合で止めること(精神論)でもありません。
「錆びついたアクセルを、物理的に解除する技術」
です。
神経という「身体のシステム」に
直接アプローチし、
「もう戦わなくても安全だ」
という感覚を、
神経レベルに染み込ませていく。。
それができて初めて、
車は安全に減速し、
「止まっても大丈夫」
という感覚を取り戻せるのです。
回復への道のり
では、具体的にどうやって
暴走している神経を鎮めていくのでしょうか?
当ルームでは、
意志の力で無理やりブレーキを踏むのではなく、
ポリヴェーガル理論(神経の仕組み)に基づき、
身体が安心できる「順番」を大切に進んでいきます。
「頑張らないようにしよう」と焦る必要はありません。
まずは、今の「戦い続けている状態」を否定せず、少しだけ環境を整えてあげる時期です。
刺激を減らし、「今は戦わなくていいんだ」という時間を
意図的に作ることで、過熱したエンジンを少しずつクールダウンさせていきます。
「何もしない時間」や「人に頼ること」への罪悪感を、少しずつ手放していく時期です。
カウンセラーという「安全な他者」との関わりの中で、
「完璧じゃなくても受け入れられる」
「期待に応えなくても、ここにいていい」
という体験を重ね、身体に「安全」を学習させていきます。
安心の土台が十分に育って初めて、
「なぜ、そこまで頑張らなければならなかったのか?」
という過去の傷に触れに行きます。
大人のあなたが、かつて必死で身につけた「鎧」を、安全な場所で、ゆっくりと脱いでいくプロセスです。
【重要】順番を間違えないでください
もし、あなたがこれまで「力を抜こう」として余計に不安になったり、うまくいかずに自分を責めてしまった経験があるなら……。
それは、
「安心」が育っていない段階で、無理に「鎧」を脱ごうとしてしまったからかもしれません。
戦場にいると思っている神経に、いきなり「武器を捨てろ」と言うのは酷なことです。
それはかえって、恐怖を強めてしまいます。
鎧を脱ぐのは、安心の土台ができてから。この「順番」を守ることが、何より大切です。
「話すだけ」では届かない場所へ
思考ではなく、身体から緩めていくアプローチ
あなたはこれまで、人一倍、頭を使って、
必死に考えて、生きてこられたと思います。
だからこそ、
「頭では分かっているのに、
変えられない」
という苦しさが、
誰よりも強いかもしれません。
その感覚は、
正しいと私は思っています。
なぜなら、今のあなたの神経は
「緊急モード(反射)」で動いているため、
思考によるコントロールが効かない状態
だからです。
だからこそ、当ルームでは、
「言葉」や「考え方」だけで解決しようとはしません。
- ポリヴェーガル理論 (自律神経の仕組み)
- ソマティック・アプローチ (身体感覚への働きかけ)
- パーツ心理学 (心の中にいる『さまざまな自分』との対話)
といった手法を使い、
言葉になる前の「こわばった身体」や
「張り詰めた神経」に直接アプローチすることで、
「頭で考えなくても、自然と身体が緩んでいる」
そんな、身体にやさしい変化を目指しています。
一人で抱え込まず、まずは
「心の仕組み」を知ることから
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